当地群馬県大泉町寄木戸には、毘沙門というめずらしい地名(小字)があります。ここは、楠木正行の戦死後、南朝の新田一族を頼って新田郡(現太田市)に下向した楠木氏一門橋本氏の末裔橋本五左衛門(元和7年=1621没)が、小田原城落城(1590)後に移り住んだ場所です。
この寄木戸字毘沙門の地には、昭和30年代頃まで広さ約8帖ほどの毘沙門堂がありました。おそらく江戸時代前期に建立されたと思われる最初の毘沙門堂が、毘沙門という地名の由来と考えられます。
毘沙門さまと呼ばれ親しまれてきた毘沙門天の地域信仰は、残念なことに、毘沙門堂が解体される前から既に途絶えていましたが、解体以前にこの毘沙門天を自分の屋敷内に移し、個人的に祀り続けてきた元毘沙門堂関係者の申し出により、平成11年に当院に移転しました。
その際に毘沙門天の石像を建立しましたが、この度は、改めて当院ゆかりの楠木一族、および毘沙門天を信仰していた先人の供養のため、毘沙門信仰復活の願いを込め、この毘沙門堂を再建した次第です。
当院へ参詣の折りには是非お参りください。仏堂再建と信仰復活を喜ぶ毘沙門天や先人の祖霊が、きっとあなたをお守りくださると思います。
毘沙門天の縁日は毎月3日と寅の日です。
毘沙門天の御利益
開運招福 大願成就 立身出世 心願成就 試験合格
進学成就 家内安全 交通安全 病気平癒 縁結び等